食いしばりとは、歯を強く噛みしめる習慣のことを指します。矯正歯科治療は歯並びを正しい位置に整えるために行われますが、治療中に食いしばりの習慣があると、治療の進行に悪影響を及ぼすことがあります。食いしばりが治療に与える影響について詳しく見ていきましょう。
矯正歯科治療中の食いしばりには、以下のようなリスクが考えられます。
食いしばりによって、治療中の歯並びが崩れてしまうことがあります。治療の進行によって生じた成果が台無しになる可能性があるため、患者さまの協力が不可欠です。
食いしばりによって、矯正装置に余分な圧力がかかり、装置自体に損傷が生じることがあります。破損した矯正装置は治療の遅延や再度の装着が必要となることがあります。
食いしばりによって歯に過度の負担がかかることで、歯の根や周囲の組織にダメージが生じる可能性があります。歯の健康を保つためにも食いしばりを抑制する必要があります。
矯正歯科治療中の食いしばりの原因には、主に以下のような要素が考えられます。
日常生活や治療に対するストレスが食いしばりの原因となることがあります。ストレスを抱えている患者さまは、無意識のうちに歯を噛みしめる傾向があるため注意が必要です。
矯正治療を受ける前から不正咬合があった患者さまは、その状態を改善しようとして無意識に食いしばりを行うことがあります。
夜間に無意識のうちに歯を噛みしめる症状である「睡眠時のブラキシズム」は、矯正治療中においても問題となることがあります。
矯正歯科治療中の食いしばりを防止するためには、以下の対策が有効です。
ストレスを軽減するために、適切なリラックス法や趣味を楽しむ時間を持つことが大切です。
治療中の歯に余計な負担をかけないよう、食べ物をかむ際や日常生活での歯の使い方に注意しましょう。
睡眠時のブラキシズムが問題となる場合は、専用のマウスガードを使用することで歯への負担を軽減できます。
矯正歯科治療中の食いしばりは、歯並びの治療に悪影響を及ぼすリスクがあります。食いしばりによって歯並びが崩れたり、矯正装置や歯にダメージを与えたりする可能性があります。ストレスや不正咬合、睡眠時の無意識の緊張などが食いしばりの原因として挙げられます。食いしばりを防止するためには、ストレス管理や歯の正しい使い方の習慣づけ、マウスガードの利用が重要です。福岡市南区で歯医者をお探しなら【うらかわ歯科医院おさむオフィス】までご相談ください。