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小児矯正
小児矯正とは、永久歯の生えそろっていない成長期に行われる歯並びの治療方法です。小児矯正治療は大きく「第1期矯正治療」と「第２期矯正治療」という2つの段階に分けられます。この治療では、歯並びの改善をしつつ、あごの成長を活かして上下のあごの位置を整え、将来きれいな歯並びにするために必要なスペースを確保するためにあごを広げる手法が用いられます。
上記項目に当てはまるお子様がいらっしゃいましたら、小児矯正をおすすめいたします。
幼児期に指しゃぶり習慣があると、上下の歯列に圧力がかかり、歯並びの乱れを引き起こすことがあります。指しゃぶりは、歯や顎の成長に悪影響を与える可能性があります。
食事の際に食べ物を十分に咀嚼せずに飲み込む習慣は、顎の成長と歯の位置に悪影響を及ぼす可能性があります。正しい咀嚼は、顎の発育と筋肉のバランスを促進し、健康な歯並びをサポートします。
頬を手で支える習慣や、机や枕などに頬を密着させる癖は、上下の顎のバランスに悪影響を及ぼし、歯並びの乱れを引き起こす可能性があります。
鼻呼吸ではなく、口で呼吸する習慣は上下の顎の発育に悪影響を与えることがあります。口呼吸によって口の周囲の筋肉が正しく働かず、歯並びの乱れが生じる場合があります。
第1期治療は、お子様がまだ乳歯の時期に行われる初期の治療で、一般的に3歳から始めることができるとされています。この時期に早期に問題を発見し、適切な対策をすることで将来の歯並びの問題を軽減することができます。第1期治療では、特定の歯の成長や顎の発育に着目し、矯正装置や保定器を使用して歯並びの調整や口腔機能の改善を行います。1期治療を行うことで2期治療が比較的簡単に済むようになります。
床矯正は、プラスチック製の矯正装置で、乳歯や永久歯に装着されます。この装置は、歯列の誘導や顎の成長促進を目的として使用されます。床矯正は取り外し可能な装置であり、お子様の歯並びや咬み合わせの問題を改善するために効果的です。
急速拡大装置は、上顎の幅を拡大するために使用される装置です。この装置は、顎骨の成長期に活用され、歯列のスペースを確保し、咬み合わせの問題を改善します。急速拡大装置は、定期的な調整を行いながら、お子様の口腔の発育をサポートします。
プレオルソ、またはマウスピース矯正は、マウスピースを用いた矯正治療です。この装置は、お子様の歯列を徐々に整えるために使用されます。プレオルソは日常生活で着用しやすく、見た目にも目立ちにくいため、多くの患者様に好まれています。
第2期治療はお子様の永久歯が生え揃ってから行われる成長期の治療で、12～13歳くらいから行います。この時期は既に歯列が発達しているため、成人矯正と同じ矯正装置を使用して歯並びの調整を行います。1期治療であごを拡大してから2期治療へ移行するため、一般的な成人矯正と比べて治療期間が比較的短くなったり、抜歯の可能性も低くなります。
ワイヤー矯正は、ブラケットとワイヤーを使用した矯正治療法です。ブラケットは歯に取り付けられ、ワイヤーはブラケットに通されます。ワイヤー矯正は、しっかりと歯列を整えることができる効果的な治療法です。
マウスピース矯正は、透明なプラスチックのマウスピースを用いた矯正治療です。この装置は、お子様の歯列を徐々に調整し、理想的な歯並びを目指します。マウスピース矯正は、取り外し可能な装置であり、日常生活での使用が便利です。見た目も目立ちにくいため多くの患者様から好まれています。当院ではシュアスマイルを使用したマウスピース矯正を行っています。
永久歯が生えてくる前に顎の大きさのバランスを整えることで、将来、抜歯をせずに歯のスペースを確保することができます。
顎やお顔のバランスを整えることは、お子様の成長期しか行えません。早めに治療を行うことで将来のきれいな口内環境を作り上げることができます。
早い時期から永久歯を正しい位置に矯正することで、成人矯正をする必要がなくなることや、必要な場合でも短期間で完了させることができます。
成長過程に合わせた治療を行うため、一時的に歯並びが乱れることがあります。
お子様の成長期は、成長具合を予測することが難しく、治療経過通りにいかないこともあります。予想よりも顎の成長が大きい（小さい）場合などは成長終了後に再治療をする必要がでてきます。